<長めの筆者紹介>
1989年東京生まれ、東京育ち。
大学3年後期からダブルスクールで夜間の調理師学校に入学。大学と専門学校を同時に卒業後、小売店の酒販部門に入社しバイヤー業務などを経験。
その後、自然派ワインを取り扱うインポーターへ営業として入社。
仕事をしていく中で現地へ訪問する機会にも恵まれました。生産者と会っているうちにどのような生活リズムでどんな人達がワインを造っているのかに興味を持ち、現地へ行きたい欲が高まりました。
結局思ったことは行動するタイプの自分を抑えきれず、2018年12月にインポーターを退社し、ワーキングホリデーを利用して渡仏。
訪問したのはBeaujolaisにあるP-U-R(chateau bel avenir)。事前に日本人を探しているという噂を聞いていたので、なけなしのフランス語でコンタクトを取り住み込みで働けることに。
P-U-RのCyril Alonso(シリル・アロンソ)とFlorian Looze(フロリアン・ルーズ)の2人の元で約1年間と短い時間ではありますが、栽培と醸造を経験。
何故か仕事ぶりを評価してくれたシリル・アロンソから、ネゴス(買いブドウ)でワインを造ってみないか?とお話をいただきました。
元々ワイン造ろうと思って渡仏したわけではなかったこと、醸造の知識も最低レベルで自分に出来るのだろうか?と相当悩み信頼している人たちに相談しました。
結果としては面白そうだからやってみたらいいじゃん!という勢い重視の回答が多かったので、せっかくならばということで2018年は小ロットでガメイを仕込ませてもらいました。
仕込みも落ち着いた頃、ビザを更新しようか?とフロリアンから提案を受けるも、その時には北海道で自身のワインを造ってみたいという気持ちになっていたこともあり予定通り帰国。
帰国後、以前からお話をいただいていたインポーターさん、パリの知人経由からの繋がりのインポーターさんからお仕事をいただき、現在もフリーの委託営業マンという仕事をさせていただいております。
2019年4月に北海道・仁木町へ移住。
移住前は余市町を第一候補として検討していましたが、自分にとって当時の職員の方のサポートが仁木の方が手厚かったこともあり(その時に協力隊制度を提案していただきました)、仁木町への移住を決断しました。
移住後は仁木のル・レーヴ・ワイナリー本間夫妻のところで計2年間の研修。
2019年の時にはシリルから連絡が届き、今年はフランスで醸造やらないのか?サポートするよ。との連絡を受け、改めて勉強になるなと思い醸造期間中は渡仏。約5,000本のワインを造りました。
2020年はル・レーヴ・ワイナリーにて本間さんが育てたブドウを使って超小ロットでの仕込みを経験。
2021年はドメーヌ・イチにて約1tのブドウ(PN&PG、生食)を使って2種のワインを醸造予定。
2022年春は何も問題なければ、農地の取得およびワイナリー設立を予定しています。