ワイン

2019年

2019年、北海道への移住した年だったこともありフランスでの栽培は全くしておりません。
また諸事情により、2018年と違うブドウの購入先、醸造所も全て別の場所になってしまいました。
頭ではわかっていたつもりでしたが、改めて同一品種であろうと育つ環境によるブドウの違い、そしてそれを用いて造ることは大きな味の変化があることを感じた年でした。

前年と異なり、赤2種類、白1種類、北海道の委託醸造で白泡1種、ジュース1種の計5種類を造ってリリースしております。当時のティスティングコメントは全て株式会社アドレの今藤氏にお願いしたものです。
5種全部集めて並び替えると「SPITZ」になります。ただspitzが好きなだけでやっただけなので「P」以外の頭文字に特に深い意味はありません。
またよくDomaine Marumegane と記載されているのですが、ネゴスシリーズは全てSélection Marumegane と表記してリリースしています。Domaine物ができるのはまだまだ先になりますが、気長にお待ちいただければと思います。

●Cuvée P
産地:フランス/ボージョレ
品種:ガメイ

収穫は全て手摘み、畑での選果。グラップ・アンティエールにてセミ・マセラシオン・カルボニック。その後プレスした後、発酵時に使用したコンクリートタンクに戻し熟成。
ピュアな赤果実の旨み、品のある酸味と共に広がっていきます。出来立て時の試飲なのでクリスピーで若さも感じられましたが、これからの熟成でどのような表情を見せてくれるのか楽しみです。

●Cuvée T
産地:フランス/ボージョレ
品種:ガメイ

上記に記載しているCuvée Pと同タンクの同じワインですが、瓶詰め時に少量の亜硫酸を添加したものになります。

●Cuvée I
産地:フランス/ボージョレ
品種:ソーヴィニョン・グリ

収穫は全て手摘み、畑での選果。ダイレクトプレスをした後、ステンレスタンクにて自然酵母で発酵させ、同タンク内で熟成を行いました。
ソーヴィニョン系らしい柑橘やハーブ香のフレッシュさはありますが、落ち着きのあるタイプで、程よいミネラル感と硬さがワインに凛とした独特な雰囲気を与えています。華やかさ、果実味を全面に出すスタイルではなく、出汁のような旨味や透明感を感じさせるワイン。

●Cuvée S
産地:日本/北海道/仁木・余市
品種:キャンベル・アーリー40%、デラウェア33%、ポートランド27%

仁木町にあるワーボーイズのデラウェア、ポートランド、余市町のメゾン・ユイのキャンベル・アーリーを使用しました。醸造先は余市のリタファーム・ワイナリー。
デラウェアとポートランドは1日醸し、翌日収穫したキャンベルは醸した白品種と共に即日プレスをして樹脂タンクとステンレスタンク内にて発酵。発酵終了後に瓶内二次発酵行い、爽やかなスパークリングワインに仕上げました。
リフレッシュしたい時、暑くなってきた時、揚げ物にでも合わせてみようか。なんて軽い気持ちでポンポン空けて気軽に飲んで下さい。

●Cuvée Z
産地:日本/北海道/仁木
品種:ポートランド、キャンベル・アーリー

仁木町にあるワーボーイズのポートランド、農業委員会の泉谷家のキャンベル・アーリーを使用しました。醸造先は仁木のベリーベリーファーム。
ポートランドは熟しすぎず酸がある状態で収穫し、キャンベルはしっかりと熟度があがった状態で収穫しています。
今流行り?の煮出した濃い系のブドウジュースというよりは、酸と果実のフレッシュさを大切にした懐かしい味わいです。
※無濾過のため、澱たくさんの濁りジュースです。嫌いな方はご注意ください。

左からS,P,I,T,Zです。(Zのみ撮影にラベルが間に合いませんでした…。)

-ワイン

© 2024 MARUMEGANE Powered by AFFINGER5